アロマセラピーについて

植物のもつ力を借りて、心と体を癒す「アロマセラピー」。

アロマセラピーとは、「アロマ(Aroma=香り、芳香)」と「セラピー(Therapy=療法)」を合わせた言葉で、日本では「芳香療法」と訳されています。

花や葉、木の幹など、植物のさまざまな部位から抽出された100%天然の精油(エッセンシャルオイル)やハーブウォーター(芳香蒸留水)を用いて、生き物が本来もっている「自然治癒力」を高め、心身の健康と心の平穏を促進する「植物療法」のひとつです。

香りを「どう感じるか」ということを感覚的に理解することは、心や体の状態を把握し、整えることにも繋がります。香りによって自分の気持ちを表現したり、自分や相手を理解したりする方法でもあります。

アロマセラピーは五感、特に「嗅覚」と「触覚」に滋養を与えるセラピーです。
「良い香り」を嗅ぐことは、本能行動、記憶、やる気や喜び、楽しさ、怒り、悲しみなど、快・不快などの情動を司る「大脳辺縁系」に影響を与えます。
この脳は最も古い脳で、自分の意思ではコントロールすることがなかなか難しいため、香りの心地良い刺激によって、「大脳辺縁系」をリラックスさせることが癒しのポイントになります。

触覚は人間が最初に経験する感覚で、嗅覚と共に身体と精神を結ぶ大切な感覚器です。
「心地良い触れ合い」は言葉をもたず、シンプルでありながら効果的なコミュニケーションになります。

包み込むように優しく皮膚を撫でることは、不安を包み込み、穏やかさと安心感、幸福感をもたらします。

アロマセラピーを特別なもののように考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、精油やハーブウォーターの正しい使用方法と安全・安心な知識を理解することで、日常のちょっとした不調や心身の健康維持に、実に幅広く用いることができるのです。

例えば・・・

  • ●虫刺されに、ラベンダーで痒みや腫れを緩和する。
  • ●ポジティブになりたいときや元気を出したいときには、オレンジ・スイートの香りに包まれてみる。
  • ●鼻づまりで呼吸が苦しい時に、ユーカリ・ラジアタやローズマリー・シネオールで鼻づまりの解消を助ける。

などなど・・・

このようなアロマセラピーの活用は、ペットケアにも共通しています。