アロマセラピーの楽しみ方
植物の力や香りに助けられることを体や心で経験すると、それはあなたの知恵になります。アロマセラピーは健康維持、増進の方法、思いやりや愛情の表現方法になるのです。そして、セラピーを共有する者同士にとって良好なコミュニケーションとなり、慈しみや愛が育まれます。香りのある暮らしは、私たちの生活の質を高めてくれます。
<芳香浴(香りの拡散)>
香りを楽しむ最もオーソドックスな方法です。気分転換やお部屋の空気清浄にも役立ちます。
- ●ティッシュペーパーやハンカチに精油を1~2滴垂らし、デスクや枕元に置く。
- ●アロマポットやディフューザーを使う。
- ※ロウソクを使うタイプのものは火気に十分注意しましょう。
<吸入>
鼻や口から吸入することで、呼吸器系の不調を緩和します。のどや鼻のケア、フェイススチーム
などの目的に行います。
- ●ボウルや洗面器などにお湯を入れ、精油を最大4滴垂らし(カップの場合は最大2滴)、蒸気と一緒に精油を吸い込みます(数分~10分)。
- ※必ず目はつぶること。
- ※大きめのタオルで覆うとさらに効果的です。
<アロマバス>
いつもの入浴にアロマをプラスすることで、日々の体調管理や気分転換に役立ちます。入浴の効果(温熱効果・浮力効果・静水圧効果)に精油が加わることで、相乗効果が期待できます。
- ●バスタブに精油を最大6滴垂らし、よくかき混ぜながら、ゆったりした気分でお湯に浸かります。
- ※肌質や好みに合わせて、乳化剤や天然塩などに精油を混ぜたものもおすすめです。
- ※肌に刺激を感じたときはすぐに洗い流してください。
<部分浴(手浴・足浴)>
手や足だけの手軽な部分浴もおすすめです。手足の冷えや足のむくみに役立ちます。
- ●洗面器やバケツにお湯を入れ、精油を1~3滴垂らし、よくかき混ぜながら手や足を浸します(5~10分)。
- ※肌質や好みに合わせて、乳化剤や天然塩などに精油を混ぜたものもおすすめです。
- ※肌に刺激を感じたときはすぐに洗い流してください。
<湿布>
痛みや腫れ、肩こりなどに役立ちます。熱めのお湯で温湿布、冷水で冷湿布と、目的に合わせて使い分けもできます。
- ●洗面器に熱めのお湯を入れ、精油を1~3滴垂らします。表面に浮いた精油をすくい取るように
タオルを浸し、軽く絞って患部に当てます。
- ※一般的に、温湿布は肩こり、腰痛、生理痛などの慢性的なトラブルに。冷湿布は急性のトラブルに向いています。
<トリートメント>
精油を希釈した植物油(キャリアオイル)などを身体や顔に塗布する方法です。トリートメントには、リラクセーション、血行促進、保湿、筋肉のこりをほぐすなどの効果があります。
- ●希釈濃度が1~2%(フェイスや敏感肌の場合は0.5~1%)になるように植物油に精油を加え、肌に優しく塗布します。
- ※植物油の目安は全身で10~20ml、フェイスで5~10ml程度です(肌質や季節によっても
異なります)。
<手作り化粧品・アロマクラフト>
ローションやクリーム、入浴剤やお掃除スプレーなど、さまざまな手作り化粧品やアロマクラフトを作ることができます。